ケセラセラ.バックパッカーの中南米旅行記。旅行記小説・・?



〜路線変更〜

日本に帰国してから韓国のあの人との連絡が途絶えた。以前はどんなに忙しくてもある程度メールは送っていたのだが一向に返事が来なくなった。電話も出ない。その友達もなんかよそよそしい。ネパールにいた時はすぐに返事も返ってきたし電話したら必ず出たのに。

韓国のあの楽しかった出来事ももしかしたら幻だったのかと思うようになっていた。過去にあったことは現実だけどそれが未来永劫続くなんて事はありえない。諸行無常、物事はすべて移り変わる。

こんな状態でワーホリに行っても大丈夫なのだろうか?

韓国にワーキングホリデーに行こうと頑張ってるけれど、日本に帰ってきてから韓国語も結構頑張って勉強しているつもりだけど、それがすべて無になってしまう不安。未来への不安。夢がひとつなくなってしまう不安。

不安は一番怖い。なぜならば、だめだと確定していないから。だめだと確定すれば次にいけるのに、、、うまくいくのかいかないのかがわからないから今やってることに自信がもてなくなる。

夢があるから状況最悪でも明るくやってきた。その夢がわからなくなってしまうと、、自分を見失う。

この状況はまずい。

まずは、自分の夢を人に依存しないこと。韓国に行って楽しい思いをしたことをもう一回っていうのは完全に間違ってる。あれはあれだけいい人にめぐり合えたからできたこと。人は変わる。状況もかわる。当たり前のこと。

本当に韓国に行くのならば、人にあいたから、あのときのようにもう一回、楽しい思いをしたいからじゃなくて自分がその国の文化とか言語を学びたいからいくべき。考え方完全に間違っていた。

そもそもあのときの楽しさをもう一度って女々しすぎる。あれだけいい人にめぐり合ってあれだけ色んな人によくしてもらって自分ははあの人たちに何をできたの?あの人たちと会うことでまた良くしてもらえるって人生なめすぎ。

過去の楽しかったこと、うれしかったことは、もう「過去のもの」。そして僕には現在と未来しかない。だから現在を楽しむこと、現在のこの馬鹿みたいに厳しい状況を夢を見続けながら楽しむこと、そして未来の「新しい」楽しいこと、うれしいことを追い求めなければならない。

楽しかったこと、うれしかったことがあった時、あのときに戻りたいとか思う人もいるけれど、そしてあの時に戻ろうと思って韓国にワーホリ行こうとしてたんだけど、それは違う。

今、追ってる夢は韓国にいって友達と会って過去に戻るためじゃない。新しいものを見つけ出すためにいくんだよ。

もう一度冷静に考えよう。

とりあえず韓国に行くか、オーストラリアに行くかは一度保留。まだまだ他にもワーホリにいけそうな国は沢山ある、シンガポール、デンマーク、アイルランド、カナダ、、、この可能性を否定する必要はない。それまではとりあえずお金を貯める。

あんまり韓国韓国いい過ぎないほうがいい。こだわりを持ちすぎてもいいことはない。そのとおりにいかないことで苛立ったりとか、ストレスがたまってしまう。ストレスが溜まっていいことはひとつもない。

心に余裕を持つこと。そしてお金を貯めて何かをすること。それだけ。

すべて一回白紙に戻そう。あまりに韓国が楽しくて心が熱してしまった。冷静に考えよう。もちろんあの時、楽しい思いをさせてもらったのは事実。そこは感謝してる。

もう一度すべて白紙に戻して「今」を楽しもう。

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