メキシコシティで黄熱病の予防接種(イエローカード取得)



〜黄熱病の予防接種〜

病院の住所・行き方などはこちらから

メキシコシティの雲はどんよりしていてお世辞にも雰囲気がいいとは言えなかった。

本当は来る必要もなかったこの街に敢えて来たのは、黄熱病の予防接種を受けるためだった。

黄熱病の予防接種は日本で打つと高いという理由から僕は日本で予防接種を打っていなかったが、メキシコシティなら格安で打て、イエローカードがもらえるという話をどこかで聞いていた。

黄熱病・・野口英世によって有名になったこの病気の予防接種は旅をする人にとって二つの意味を持つ。一つは南米・アフリカの風土病にかからないということ。もう一つはボリビアの入国、そして中南米で唯一必要なブラジルのビザの取得に黄熱病の予防接種であるイエローカードが必要になるということである。

ボリビアの入国はそんなに問題ないが、ブラジルのビザの取得は難しいと言う話を聞いていた。実際にどの程度難しく何が問題になるのかよくわかっていなかったが、イエローカードは必要になることはある程度予想できた。メキシコシティでイエローカードを手に入れればブラジルビザはなんとなく手に入る気がする。実際にどうなるかわからないが、とりあえず僕はメキシコでイエローカードを手に入れようと考えた。

ネットで情報を調べ、住所をノートに書き写して最寄り駅に地下鉄で行った。メキシコの地下鉄は標識があまりなく不便だった。ただ慣れてなかったからなのかもしれない。でも日本の電車のように便利なものではなかった。ただ、車内に物売りが現れ音楽を鳴らしてCDを打ったり、インディヘナの子供がお菓子などを売っている光景は、見ていて楽しかった。

地下鉄を乗り継ぎ、住所を頼りに病院を探した。住所を歩いている人に見てもらい、場所を聞いた。ある程度有名な病院のようで、すぐに場所は分かった。

メキシコシティの黄熱病予防接種の病院

病院の受付らしきところで「黄熱病の予防接種を打ってイエローカードが欲しい」という話をすると「ここでは無理だ」と言われた。情報が古かったのだろうか。「ここで打てるという話を聞いた」と何度言っても無駄だった。その代わりに予防接種を打てる他の病院を紹介してくれ、住所の入った名刺のようなものをもらった。



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メキシコシティは広かった。ケレタロと違ってどこにでも歩いていけるわけではない。その代わりに地下鉄やバスがどこにでも通っていてどこか機能的な感じが東京と似ている。ただ、慣れていない旅行者にとって地下鉄やバスを使いこなすには時間がかかった。さっきの病院と違って最寄り駅で住所を見せて場所を聞いても知っている人が少なく、一人ひとり違う方向を指差す。何分も迷いながら歩き、ようやく病院を見つけた。

メキシコシティの黄熱病予防接種の病院

ビルの受付らしき男性に黄熱病の予防接種という話をすると8階に行けといわれ、エレベーターで8階に昇った。病院自体はは個人でやっているような小さいところだったが国際病院らしく会話はすべて英語だった。日本の雑誌も置いてあって日本人も良く来るような感じがした。

値段を聞くと1500ペソと言われた。1500ペソ、かなり高い・・・日本での値段は覚えていないがこれは計算外だった。アルゼンチンでは無料でできるという話も聞いていて、一度下に下りて考えた。考えた結果、今後のルーティングを考えると多少高くてもメキシコで打つのがベストだという結論になり、銀行でお金を下ろしてもう一度8階に昇った。

ドクターに呼ばれ中に入り、ある程度の説明を受け注射を打ってもらった。3分もかからなかった。翌日にイエローカードをパスポートのコピーに貼って渡すというようなことを言われ、僕はパスポートのコピーを渡した。

翌日、僕は普通にテオティワカンを観光し、そのまま地下鉄に乗って病院に向かった。さすがに一度行ったところは迷わなかった。病院はしまっていたが受付のおじさんがイエローカードの入った封筒をくれた。

これで恐らくブラジルビザは取得できる。いつ入国するかは全く未定だったが僕は旅が少し進んだことに喜びを感じていた。

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