ボリビア旅行記/ポトシ

バックパッカーの南米旅行記。ウユニからバスで5時間ほどで、標高4010メートル、世界一標高が高い町ポトシにやってきました。ポトシ銀山の写真も載せてます。

〜世界一高い街〜

ポトシの標高は4070メートル、世界一高い街である・・・・・
地球の歩き方より。

「ラパスじゃないんだ。あ、そう、よく見るとラパスは世界一高い「首都」だ。ラパス約3700メートル、ウユニ約3650メートル、ポトシ、4070メートル。まぁ、何でもいいか。もうここまで標高が高いとあんまり変わらない気がする。」

・・・僕はラパスで高山病にやられ、ウユニで連日連夜塩湖を見ていたことで完全に体調を壊していた。咳が本気で止まらない。理由もよくわからない。ウユニでの連日の徹夜で体力が落ちているからか、高山病なのか風邪なのか、微妙にめまいがして咳が出る。

そして日本では考えられないくらいに、部屋が乾燥している。はじめは鼻と喉をやられていたが、それは徐々によくなった。その代わりに、尋常じゃないくらいに唇が乾き、尋常じゃないくらい咳が出るようになった。とりあえずバケツに水を入れて部屋においておくことにした。少しはマシになる気がした。

そんな中、世界で一番高い街ポトシにやってきた。

ウユニから離れることで少しは体調が良くなるかと一瞬期待したが、標高が上がる所で絶対に回復することはないだろうと冷静になった。むしろさらに標高が高いポトシに来て悪化するんじゃないかと思っていたが、意外にもそんなに体調の悪さは変わらなかったことが救いだった。

バスターミナルを降りてセントロに向かう。そしていつものように宿を見つける。もう、安宿を見つけるのも慣れた。ベッドに入ると、体調不良なのか疲れなのかわからないが、一気に眠った。眠ったのにも関わらず、途中で起きたりする。これが高山病の症状なのか。 頭がおかしくなっている気もする。喉が渇いて水を飲む。ボリビアに来てから何本2リットルのペットボトルのミネラルウォーターを飲んだかわからない。



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ポトシは銀山で有名な町である。その昔、スペインが植民地化したとき、このポトシの鉱山で銀が発掘され、スペインに莫大な富をもたらした。銀はそのうち枯渇しスペインは去っていったが、現在でも様々な鉱物が採取される鉱山の町である。

僕はなぜかこの長期旅行を始める前から、ポトシの存在は知っていた。標高が高いことも知っていた。来て見たいと思っていたが治安が悪いこと、標高が高いことから行くのは辞めようと思っていた。が、何故かウユニでちょっと頭がおかしくなり、自分のルーティングの途中にあることからちょっとだけ来てみようと思った。日本にいたとき、ラパスやウユニは何となく行くだろうなと思っていたが、ポトシに来るとは想像もしていなかった。

ポトシはそんなに派手な街ではなかった。道も狭く人もあまりいない静かな街だった。教会が無数にあり、スペインのコロニアルな雰囲気を醸し出していた。スペインコロニアル風の建物が並んでいる中で、アンデス独特の民族衣装を着た女性が歩いている。どこか不思議な感じがする。アンデスの雰囲気は僕にとって何回見ても飽きないエキゾチックなものだった。

僕は体調が悪いこともありそんなに歩き回らなかったけど、ポトシのこの独特の雰囲気だけはつかむことが出来た。

ポトシ銀山



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僕はチケットを取るため、バスターミナルに向かった。パラグアイの首都アスンシオンへ向かいたいが、思ったとおりダイレクトのバスチケットはなかった。ボリビアからブラジル、チリ、アルゼンチンの街へ行くチケットはあるようだが、何故かパラグアイだけはない。僕はある程度のルーティングを決めていたため、どうしてもパラグアイに行きたかった。

バスターミナルのチケット売り場で「どうしてもアスンシオンに行きたいがどうすればいい?」と聞いた。するとチケット売り場の人は「タリハという街でバスを乗り換えてヤクイバという街へ行き、そこからアルゼンチンの道路を抜けてアスンシオンまでいけるわよ」と教えてくれた。

アルゼンチンを結局抜ける必要があるのか・・・それは何とか避けたい。何となく面倒くさい気がする。それに、地図を見るとアルゼンチンを抜けなくてもアスンシオンへ行く道路のようなものがある。どうにかここを抜けていけないかと思い、とりあえずタリハという南の街までのチケットを取った。

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