南米旅行記/ボリビア



〜日記〜

3月*日。

昨日約束した、フラビア家の工場を見学しに行った。フラビアは車で宿まで迎えに来てくれた。中南米の人には珍しく、ほぼ時間通りに来た。フラビアの車にのり、エルアルトにある一家が経営している工場に向かった。

工場で除菌のためモジモジ君みたいな服に着替えた。めぐがアホみたいなポーズをして写真をとっていたのが面白かった。フラビア家の工場ではクッキーと牛乳とパンを作っているようだった。中は暑くて働いている人は大変そうだった。まさかボリビアに来て工場見学するとは思わなかった。日本でも工場見学なんてしたことがなかったから新鮮だった。普通に面白かった。

ラパスの工場

工場見学のときはフラビア家の親族のガボが案内してくれた。ガボは今日の夜サッカーのボリビア対ブラジル戦を見に行くため、早く工場見学を終わらせたがっていた。工場見学が終わって自分たちもガボに便乗してサッカーを見に行った。50ボリビアーノだった。日本円で700円くらい。やっぱり安い。

代表戦だと思っていたら全然違う、普通のボリビアのチームとブラジルのチームの試合だった。南米でサッカーのゲームを見るとは思っていなかった。あんまりサッカーに興味はないけれど南米でサッカーを見るとなると違う。日本でも数回しかサッカーの試合を見たことはないけれど、やっぱり本場は違う。盛り上がりが全然違う。ガボが応援しているブラジルのチームはティーグレ。タイガーのこと。ファンの衣装も黄色い。ラッパが鳴っている。阪神タイガースみたいだった。

前半にティーグレが1点いれて、このまま勝てそうだったが後半ロスタイム間際に1点入れられ、結局引き分けになった。ボリビアホームでの試合なのでファンはほぼ全員ボリビア人、みんな機嫌が悪そうだった。ガボも悔しがっていた。

ラパスのサッカースタジアム

夜にジェシカの仲間内でフィエスタがあるということだったのでガボに送ってもらい参加させてもらった。めぐは疲れていたのでガボに宿まで送ってもらい先に帰った。フィエスタにはボリビア在住の日本人もいて話が面白かった。自分もスペイン語を勉強しているわけだがボリビア在住の日本人も当たり前のようにスペイン語を勉強して話す。うらやましかった。でも、自分は旅というスタイルでやっているわけだから在住している人より出来ないのは当たり前だと思った。在住の二人の日本人はボリビアで音楽活動をしていた。一人とはほとんど話さなかったがもう一人の人とはかなり話をした。彼はボリビアに住んで現地人と結婚して日本語学校で先生のアルバイトをして生計を立てながら音楽活動をしていた。ボリビアという日本から遠い国でも沢山日本人が活動して、日本と関係が深いと言うことが嬉しかった。

フィエスタは朝まで続いた。全員スペイン語で話すため、完全には理解できず、なおかつ眠くなってきたので、ほとんど目を閉じていた。でも、ボリビアや日本の歌をみんなで歌っているときは楽しかった。

3月*日。

そのままジェシカの家に移動した。めぐも宿から来た。この家から普通に見える景色がすでにすごい。ラパスにいると空が近く感じる。

ラパスの夜景

夜、ジェシカの友達と一緒にご飯を食べに行った。超高級イタリアンの店だった。スパゲティが600円くらいした。日本でも600円あれば結構普通に外食が出来る。海鮮スパゲティはめちゃめちゃ美味しかった。めぐは体調が悪そうで何も食べなかったが、トイレに行ったあとすっきりしていた。そして昨日のフォルクローレの演奏者が橋幸男に似てるといきなり言い出して爆笑した。

そのままカラオケに行った。ボリビアのカラオケには何故か日本の古い歌があった。古すぎて全然わからなかったが唯一米米クラブだけはわかったので歌った。基本的にみんなテンションが高い。一曲歌うごとに「サルー!」と言って乾杯する。このテンションの高さはすごい。そのままカラオケは朝まで続いた。眠い。昨日からいろんなことがありすぎて多少疲れた。

3月*日

ジェシカはお母さんとお父さんと一緒におばあちゃんの家に行った。3日間家だけ借りることになった。昨日と一昨日に色々とありすぎて疲れた。特に何もしなかった。ジェシカのお兄ちゃんは家に残っていたため、ご飯を食べに連れて行ってくれた。お兄ちゃんは政治活動を行っているようだった。いまさらだがこの家はボリビアの中で結構な金持ちっぽい。ソポカチ地区は日本の世田谷区のような、フラビアの家はその意味では港区のよう名感じだった。

3月*日

ガボの家のフィエスタに招かれた。フラビアとお母さんと社長のお父さんもやってきた。ガボの家もフラビアの家に負けない超金持ちの家だった。ディズニーランドのビッグサンだーマウンテンのような場所の麓にフランスやイタリアのような超優雅な家がある。ここにコックを雇い、金持ち料理を食べた。こんな美味しい肉を食べたのは初めてかもしれない。ここ本当にボリビアか?自分がイメージしていたボリビアとかけはなれすぎている。

帰りにガボに綺麗な夜景が見える場所に連れて行ってもらった。この夜景は超すごい。ソナスルはラパスからちょっと離れている。離れている分、ここから見るとラパスのすり鉢が完璧に見える。まさに絶景だった。

ラパスの夜景

そのまま、ガボの友達の家に行き、新たなフィエスタが開かれた。酒を飲みギターを弾き、歌を歌いまくる。ボリビアのフォルクローレはいつ聴いてもエキゾチックで心地いい。ただ、みんな飲みすぎて訳がわからなくなっていた。めぐと相談して帰るタイミングを探った。みんな酔っ払っていたが、なんとか夜1時くらいには帰ることが出来た。よかった。朝までコースはさすがにきつい。

ジェシカの家に帰るとパソコンのコンセントが壊れていた。どうやら犬が食べてしまったらしい。困ってジェシカのお兄ちゃんに相談すると知り合いが直してくれるということだった。

二人でスーパーで買い物をして、家でめぐはおじやを作ってくれた。はじめはパスタを作ると言っていたが、なぜかおじやになった。意味がわからない。でも、美味しかった。なんか知らないけど安心した。中南米に着てからこういう安心する料理を食べる機会がなかなかない。旅人のシェア飯。

3月*日

連日のカラオケやフィエスタで疲れが出てきた。毎日毎日現地人と絡み、話をすることは疲れるけれども楽しい。こういう旅ができることには本当にすべての人に感謝している。

ジェシカのお姉ちゃんの家のフィエスタに招かれた。ジェシカのお姉ちゃんは弁護士でフラビアの家に負けないくらい金持ちだった。いまさらながらめぐと自分が完全に場違いの場所にいる。と思ったら、めぐも日本では金持ちのお嬢様だということが発覚した。お金持ちはうらやましい。

ジェシカのお兄ちゃんの友達が来て、パソコンのコンセントを直してくれた。何故か100ボリビアーノ請求された。え?犬が食ったのに自分が払うの?疑問になったのでジェシカが帰ってきたら相談しようと思った。

めぐはカレーを作ってくれた。ジェシカの家には何故か日本のカレーがあった。何か手伝おうかと思ったが何をやっても失敗して、完全に役に立たないのでめぐに「お願いだから何もしないで!」と言われた。その通りだ。何もせず座ってカレーが出来るのを待った。米をたくのに失敗し米がめちゃめちゃ固かったが、ルーは美味しかった。

特に予定がなかったので郵便局に併設されているカフェでまったりとしていた。めぐはブログを書くのに忙しそうだった。自分もその忙しさは負けてない。なのになぜかいつも集中できず、なかなか書けない。もっと効率よく書けたらなぁ〜と思う。でも、それ以上に書くことが一杯ある。ラパスに来てから書くことがありすぎて困る。これ以上嬉しい悩みはない。

また、スーパーマーケットに行き二人で買い物をして自炊をした。めぐは今度は野菜炒めを作ってくれた。例によって自分は何にも出来ないのでなにも手伝うことなくただ座っていた。めぐさんごめんなさい。そしてありがとう。

3月*日

ジェシカと両親が帰ってきた。とりあえずパソコンは30ボリビアーノだけ払うことになった。お母さんはボリビア料理を作ってくれ、家族に紛れ込んで食べさせてもらった。だんだんとやることもなくなり、何もしなかった。そろそろラパスを出る時期なのかなと思い始めてめぐともそういう話をするようになった。

楽しかったな。ラパスで何日過ごしただろう?

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